イサム・ノグチの展覧会が9月16日から〜11月27日まで東京都現代美術館で行われます。
彫刻から空間デザインへ 〜その無限の創造力
「地球を彫刻した男」そう称されることの多い世界的芸術家イサム・ノグチ。
イサム・ノグチの最後にして最大の作品である「モエレ沼公園」が没後17年の歳月を経て、今年7月に札幌市に完成しました。ブランコなどの遊具はもちろんのこと噴水や築山に至るまで189ヘクタールにも及ぶ公園全体がノグチのマスター・プランに基づいて創られ、生涯をかけて彼が夢見た大地の彫刻作品が誕生しました。
公園のグランドオープンを記念して開催される今回の「イサム・ノグチ展」。公園や遊び場の造形という視点からのノグチの新たな魅力を紹介します。また、石の彫刻家として有名なイサム・ノグチですが、舞台装置、環境芸術、陶芸、家具、食器、照明のデザインなどのユニークな足跡を残しています。
今回の「イサム・ノグチ展」はニューヨークのイサム・ノグチ財団・庭園美術館所蔵の作品を中心に46点で構成され、牟礼のイサム・ノグチ庭園美術館から門外不出とされていた石彫の代表作「エナジー・ヴォイド」が特別出品されます。
イサムノグチ展 開催概要
会場 | 東京都現代美術館 |
---|---|
会期 | 9月16日(金)〜11月27日(日) |
開館時間 | 月曜休館 10:00〜18:00 |
主催 | 東京都現代美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社 |
特別協力 | イサム・ノグチ財団、庭園美術館、財団法人イサム・ノグチ日本財団、イサム・ノグチ庭園美術館 |
協力 | 札幌市モエレ沼公園、日本航空、日本通運、東京海上日動火災保険、オゼキ、INAX、J-WAVE 81.3FM、文化放送 |
料金 | 前売:大人 1100円/大学・専門 700円/中高・65才以上 400円/小学生以下 無料(当日:大人 1300円/大学・専門 900円/中高・65才以上 500円/小学生以下 無料) |
イサム・ノグチ 略歴
1924年 | レオナルド・ダ・ヴィンチ・スクール(ニューヨーク)に入学し、彫刻の勉強を本格的に始める |
1927年 | グッゲンハイム奨学金を得、パリに留学 |
1935年 | マーサ・グラハム舞踏団の舞台装置の制作 |
1961年 | ロングアイランド・シティにアトリエを設ける |
1985年 | イサム・ノグチ・ガーエン・ミュージアム(ニューヨーク・ロングアイランド)をオープン |
1986年 | ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展(1986年度)アメリカ代表に決定 |
イサム・ノグチ 主な受賞と栄誉
1959年 | シカゴ芸術協会の第63回絵画・彫刻展第1位「ローガン・メダル」 |
1965年 | ニューヨーク建築協会の金賞 |
1974年 | ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの造形芸術の名誉博士 |
イサム・ノグチ 主な作品
- 慶應義塾大学の庭園、広島の二つの橋(1951-1952)
- パリ、ユネスコ本部の庭園(1956-1958)
- デトロイトのシビック・センターの噴水と広場(1974)
- アトランタの運動場「プレイスケイプス」(1976)
- 彫刻庭園「カリフォルニア・シナリオ」(1982)